こんなことをするために就職したんじゃありません、と言われました
こんなことをするために就職したんじゃありません。と言われたら?
仕事の進捗や能率、仕事の出来や勤務態度は、見ているとすぐにわかってきます。
仕事の能率が低下したり、ミスが増えていたり、どうも元気がなかったり、、、、
そんなとき、どうしたのかと聞いてみたら
- 「私、こんなことをするために入社したんじゃありません。」
- 「僕は、こんな雑用なんてしたくないんです。」
と主張するそうです。
そんな若手にどう対応したら良いのか困ってしまいます、という相談がありました。
そう主張するものの、伝票や見積書の作成もきちんとできるわけでもないし
お客様への応対も、まだまだ足りないところが多いのだそう。
「つべこべ言わず、仕事なんだからやりなさい!」と言いたくなりますよね。
昔はそれもで良かったのですが、最近は、それではうまく行きません。
1.受け容れる
「そうか、君はちゃんと目的を持って入社してくれたんだね」
「やりたい仕事があるんだね」
2.なぜ今、その仕事をするのか説明する
「この仕事は、確かに雑用かもしれない。でも、今それをやることに意味がある」
どんなことでも意義があります。それを噛み砕いて伝えられますか?
3.「こんな仕事」や「雑用」ができない人はどうなるか説明する
どんなルーティンワークでも、仕事には期限があります。
段取りを考えて進めて行くことで、仕事力をアップできます。
社会人としてのビジネス基礎力を鍛える絶好のチャンスです。
でも、それに創意工夫して積極的に取り組まなかったら、どうなりますか?
4.まずは今の仕事から。大きな仕事は、それから。
どんなものでも、自分の意欲さえあれば将来の糧にできます。
些細なことがどんな将来につながるのか、伝えましょう。
あの大活躍のイチロー選手だって、見えないところで基礎トレーニングを続けているし
幼いころから人の何倍も練習に取り組んできたのです。
目の前のことができないのに大きな夢のある仕事なんてできません。
5.本人がどう感じているかを聞いてみる。
2~4.を伝えたところで、どう思うか尋ねてみましょう。
「本人が、感じたことを言葉にする」ということがポイントです。
6.日ごろから労う
職場の細々とした仕事は、若手が担ってくれることが多いのは事実です。
それが当然という態度でいるのではなく、見かけたら「ありがとう」と
声を掛けましょう。雑用でもそれが滞ると不便なことも沢山あります。
誰かがやらなければならないのですから、人の役に立っているという実感が
あれば、気持ちも変わってくるはずです。
ここまで歩み寄らなければならないの?面倒臭いし、そんな人熱い!と思いますよね。
でも、今はこういうことをきちんと伝えてくれる存在がいないので
若手は本当に、見当もつかずにいる状態なのです。
どんなストーリーで伝えたら、若手の心に届くのか考えて対話しましょう。